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第6回 基本編1-6 チャンネル点灯

grandMAには、チャンネルを点灯させる方法がたくさんあります。
基本になるのは、以下のコマンドです。

AT ENTER

チャンネル 1が100%で点灯しました(卓上では100%ではなく”FF”と表示)。他に何が起こったのか見ていきましょう。
1の番号が黄色になり、値の背景が赤くなりました。今、値(今回の場合はDimmer)の数字の色は白です。黄色になっているのは、現在セレクトされていて、値を変えられることを意味しています。

AT ENTER

と打って下さい。既にセレクトされていたため、チャンネルをセレクトし直す必要はなく、50%になりました。

さて、CLEAR を1度だけ押してみましょう。チャンネルのセレクトがはずれて、Dimmerの値の変更もできなくなります。
赤い背景色は、”STORE”を押した時に保存される値を表示しています(今はストアしないで下さい)。代わりにもう一度、2回目のCLEAR を押します。白で値が表示されるのみになりました。これは、まだ一時的な仮のメモリー(「Programmer」プログラマーと呼びます)であることを意味します。まだストアしないで下さい。
もう一度、3回目のCLEAR を押します。チャンネル1の値は払われ、プログラマーからは何もなくなります。
なお、 ”CLEAR”長押し(約1秒)でも ”CLEAR”を3回押すのと同じことになります。

チャンネルを100%にする方法は他にもあります。例えば、
AT AT
これは、チャンネルを(事前に決めてある)値にするショートカットです。デフォルトの値が100%になっています。(変更可能)
続いて消すときのショートカットですが、2回   .(ドット) を押します。
これで、チャンネル1は0%になります。もちろん”AT 0 ENTER”と入力しても同じことが出来ます。

このようにプログラマーに値があり、これらは必要に応じて記憶されていきます。CLEAR を長押ししてプログラマーをクリアして下さい。
もしいくつかのチャンネルがプログラマーにあり、ある任意のチャンネルを「release(リリース)」したいときには、”OFF”ボタンを”CHANNEL”ボタンと組み合わせて使います。まず、今までのやり方を思い出してチャンネル1を100%に点灯してみて下さい。
そして、OFF CHANNEL ENTER と押します。
これでチャンネル1のみがクリアされました。

ここで紹介する最後の方法は、”LEVEL”ウィールです。これを使えば、簡単にすばやく値を変えられます。自分の反対側に回せば、選択されたチャンネルの値はアップします。手前側に回すと、ダウンします。

一度にいくつかのチャンネルを点灯したい場合は、”+” や ”THRU”を使います。これらは、読んで字の如し。チャンネル 1〜10と20を、20%で点灯させるには、どうすればいいでしょう。
THRU + AT ENTER です。

チャンネルをはずしたい場合は、”−”(マイナス)を使用します。
例えばチャンネル 5を除く1〜10と20を全て消灯させたい場合、一番早い方法は、
THRU +  .   . です。

以上が、チャンネルに値を割り当てる方法のほんのさわりでした。今プログラマーにあるものをクリアして、このセクションを終わりとしましょう。
次回はグループについて学習します。

第7回 基本編1-7 グループについて

プログラムを効率的にすすめるには、グループを使いましょう。
スクリーンをクリアして空のセルを押しましょう。
再び、「Create a Window」ポップアップが現れます。
今度は、GROUPSボタンを押して下さい。2列目の上から4番目にあります。
すると、空のグループボタンが表示されます。新規のビューとして登録しておきましょう。

仕込図に目を戻します。
チャンネルの奇数番号には暖色系の色を、偶数番号には寒色系の色を入れています。これらの色でグループを作成していきましょう。

1つ目は、前明かりの寒色系です。
+ ENTER を押します。
チャンネルの 1と3が選ばれました。
そしてSTORE を押し、引き続き入力可能なgroupボタンを押します。
groupは一切の値を保有できないので、それを割り当てる必要がありません。
他のことを行う前に、キーボードで SR Box Cold と書き込みましょう。

万が一、書き込む前に何かしら(ボタン、スクリーン、何でも)を触ってしまったら、名称をつける正式の手順があります。その機能を「Label」と呼び、”ASSIGN”を2度押してアクセスします。そうしたら、再び最初のgroupボタンを押します。すると、名前を変更するオプションになるので、消去ないし書き込みをします。よければ、OKを押して下さい。

「Channel Window」を見ましょう。1番と3番が、まだ選択状態にある黄色になっています。その2つのチャンネルはもうストアしたので、CLEAR を1度押して選択を解除します。

グループ作成について必要なことはこれで全てです。
例題として、これから全部で12個のグループを作ってみましょう。
グループを作るのに必要な情報を下の表にまとめました。

Group no.: Channels: Name:
1 1+3 SR Box Cold
2 13+15 SL Box Cold
3 5+7+9+11 FOH Cold
4 17+19+21+23 LX 1 Cold
5 25+27+29+31 LX 2 Cold
6 33+35+37+39 LX 3 Cold
7 2+4 SR Box Warm
8 14+16 SL Box Warm
9 6+8+10+12 FOH Warm
10 18+20+22+24 LX 1 Warm
11 26+28+30+32 LX 2 Warm
12 34+36+38+40 LX 3 Warm

グループ1はもう作成しましたが、残りは簡単な練習です。

正しく作成できたら、groupウィンドウは下図のようになっているはずです。

グループでチャンネルのすべてが選ばれていると、グループの背景色がうすいグレーになることがわかります。もしならなかったら、ひとつ、ないしいくつかのグループを押して確認してみて下さい。
確認が終わったら、CLEAR を押し、プログラマを空にして下さい。

一つのグループに、一つのチャンネル(もしくはフィクスチャー)しか入っていないと、ボタンの見え方が変わってきます。

チャンネル 1のみを含んだグループを作り、グループ 13として記憶してみましょう。
いくつかの事柄が起きています。まず第一として、そのグループには「Dim 1」という名前が自動的に割り当てられています。これはチャンネルの名前です(他のグループに自動で付けられた名前は「Group 1」「Group 2」などでした)。
そして、そのボタンの背景色は、うすいブルーになっています(選択時は濃いブルー)。
ボタンの左上には「C1」とあります。これは、そのグループがチャンネル 1であることを示しています(フィクスチャー 1にした場合の表示は「F1」)。

そのグループを選ぶと、大きな黄色い「1」が現れます。
これは今、「一個のチャンネルないしフィクスチャーを選択している」ということを表示しています。この数字は他のグループを選んでも変わりません。グループの中の一個のチャンネル(あるいはフィクスチャー)を選択した状態にあることを目立たせています。

Group 13は要りませんので(説明するためだけのものでした)消去しましょう。
DELETE を押した後、そのグループボタンを押します。
そして、プログラマをクリアして下さい。( CLEAR 長押し。)

次回は、いよいよキューの作成について学びます。

第8回 基本編1-8 キュー作成

キューはシーケンスに保存されます。grandMAは、999のシーケンスを操作できます。本項では1つのみ使用します。
すべてのキューナンバーは、数字の順序になり、つまりCue NO 4はCue NO 3の前にはなりません。しかし、キューにはどんな名前も付けられます(18文字以内)。

まずは、シーケンスを表示するウィンドウが必要です。
右側外部スクリーンの一番左上のセルをクリックして下さい(スクリーンが一つの場合は、クリアしてから一番左上のセルを押して下さい)。
そのウィンドウを「Sequence Executor」と呼ぶので、同じ名前のボタンを押します。
そして、新しいビューとして保存して下さい。

さあ、ひとつめのキューを作りましょう。
AT STORE ENTER を押します。

出来ました。
フェーダー1へ、シーケンス1のキュー1が、チャンネル 20 at 40%で保存されました。

あっという間だったので、何が起こったのか調べてみましょう。フェーダー1が上がっています。卓のデフォルトでこのフェーダーが選ばれたからです。
つまり、何もしないと、卓が勝手にそのように設定するのです。

背景色が緑の所に「Seq 1」と左上に小さな「1T」と表示されるので、選択されたフェーダーをいつでも確認できます。
また、シーケンスが割り当てられたフェーダーは緑のLEDが点きます。

「Sequence Executor」ウィンドウに、1行あります。ほとんどが読んだ字のままですが、いくつか簡単に触れておきましょう。

「No.」は、もちろんキュー番号。
「Name」は名前。
「Trig」はキューが何をtrigger:トリガーとしているかを表示します。作成した最初のキューを見てみると、トリガーは「GO」です。つまり、そのキューを実行させるにはGOボタンを押すのです。
「Fade」「Outfade」「Delay」や「Outdelay」はタイムに関することです。

さらにキューを作成する前に、キューの名前を変更してみましょう。特に何もしていないと、名前は「cue番号」とされています。
ASSIGN ASSIGN CUE ENTER と押します。

キーボードを使い Behind Curtain と書き込みましょう。OKかキーボードのenterキーを押します。

また、マウスで直接に名前を右クリックする方法もあります。
また、直接セルを選択して、ナビゲーションホイールを一度押しする方法もあります。
今は、最初のキューに「Behind Curtain」と名前が付けば、方法は何でもかまいません。

もし登録した名前が見えなかったら、「Name」と「MIB」の境界ラインをマウスカーソルで動かし、列の幅を広げて下さい。正しい位置にある時、カーソルは小さな両側矢印をもったものに変わります。好きな位置までドラッグして下さい。

さて、「Sequence Executor」ウィンドウは下図のようになります。

もう少しキューを作っていきましょう。
+ AT STORE TIME ENTER を押します。

15秒のフェードタイムをもったキュー2が出来ました。
キュー 3を続けましょう。グループを使います。

FOHWarm LX1Warm AT SRBoxWarm SLBoxWarm LX2Warm LX3Warm AT STORE TIME TIME ENTER を押します。

2つ目のキューの後、キュー番号を指定しなかったことに注目しましょう。卓は自動で、次キュー番号を使用します。

コマンドの最後に、”TIME 20 TIME 25”と打ちました。これは、20秒のInfade , 25秒のOutfadeということです。とても賢いですね。

キュー4では、点灯しているすべてのものを30%暗くします。
以下が早くて簡単な方法です。
IF ENTER AT STORE TIME ENTER
素早いですね。”IF ENTER”は、出力されているすべてを選択します。
それから、”AT − 30”はそれまでの値から30%マイナスします(もちろん0%より低くはなりません)。

それでは、たくさんの変更をしてみましょう。
GROUP THRU  .   .  SRBoxCold SLBoxCold LX2Cold LX3Cold AT FOHCold LX1Cold AT STORE TIME TIME TIME ENTER

”TIME 15 TIME TIME 5”とは何でしょう。
コマンドラインを見て読むと、「Fade 15 Delay 5」とあります。

つまりこれは、”GO”ボタンを押した後5秒キューの実行を遅らせ、それから15秒でフェードするということです。この1個の”TIME”ボタンで、たくさんの異なったタイムを記憶時に割り当てられます。

”TIME 20 TIME 15 TIME 10 TIME 5” のようなCommandは、以下のように解釈されます。
「Fade 20 Outfade 15 Delay 10 OutDelay 5」。

最後のキューに暗転を作りましょう。8つボタンを押すとできます。

IF ENTER  .   .  STORE TIME ENTER

6つのキューとなりました。あっという間だったと思います。

次回は、キューリストに関してもう少し学習します。

平成22・23年度 日本照明家協会 役員紹介

名誉会長 吉井 澄雄
名誉顧問 谷川 富也
会長 沢田 祐二
副会長 北寄崎 嵩 寺田 義雄 飯酒盃 真司
専務理事 勝又 伸夫
常務理事 内田 忠夫 西嶋 竹春 村山 研一
山崎 喜正 服部 基
渉外理事 阿部 吉之助
理事 田中 和夫 湯澤 薫 鵜飼 啓三
御原 祥子 川辺 幸雄 木谷 幸江
江野 愼次 里 憲治 岸浪 行雄
監事 井上 正美 中村 仁 竹野 廣二

年頭のご挨拶

次世代に繋ぐ想いを貫いて

会長 谷川 富也

新年明けましておめでとうございます。

会員の皆様におかれましては、それぞれに希望と新たな決意を秘められた新春をお迎えのことと存じます。また、昨年中は協会運営へのご理解とご協力を頂きまして誠に有難うございました。
 さて、年明けてなお世界を取り巻く経済的、社会的なさまざまな構造変化がここにきて複合的に絡みあい、我が国でも連日のニュース報道でご承知のとおりデフレスパイラルが懸念されてきております。このような状況は、一般社会だけではありません。我々、照明業界、演出空間にも多大な影響が迫ってきていることは周知の通りです。
 そうした環境の中、当協会におきましても、昨年から改革路線を敷き「公益法人移行認定」の申請に対し、定款や執行予算をはじめ諸問題を見直し、これからの時代に沿った魅力ある協会を目指して参りました。お陰さまで、諸委員会のご努力によって今期中には何らかの結果が表れることと期待しております。
 近年、社会的にも話題になっているコンプライアンス(法令順守)に関しては、今後避けては通れないことと私は考えます。そうした点から技能認定制度と更新問題も今後の課題と思っております。それは認定を受けた会員として、その業務遂行スキル(能力)を不断に如何に担保してゆくかということです。自らのスキルも永年同じように繰り返していては持っているスキルの陳腐化、劣化が進みます。その時代に合うように変えなければならない事柄が結構あるような気がします。協会が昨年暮れに実施いたしましたアンケート調査もその一環です。
一方では、平成22年度の事業計画の柱である劇場法(仮称)制定に向け、当協会は、関連団体と連携し実演芸術における専門家としての舞台技術従事者の育成、配置などを盛り込んだ法制定に向けて積極的に参画しております。
 年頭にあたり、法改正を背景に「公益法人」を取得し、関連団体と「劇場法」制定を見据えながら技能認定制度をいかに発展させるかなど、協会の更なる拡大に思いを馳せながら自戒も込めての感慨を述べました。先ずは会員皆さまのご健勝と益々のご発展を祈念しますと共に、重ねて協会運営へのご理解とご支援をお願い申し上げる次第であります。